ハンドバッグ、トートバッグ、ショルダーバッグ、ボディバッグ、バックパックなど、バッグには様々な種類があります。
普段使いをするバッグだからこそ、汚れが溜まりやすくなってしまうものです。
- うっかりして汚してしまった
- 知らない間に汚れやくすみが進行してしまった
- 汚れが目立ってきてもう使えないかもと諦めていた
そんな時はぜひ、プロのクリーニングをおすすめいたします。
定期的にメンテナンスをすれば、バッグは長持ちしてずっとキレイなまま使い続けられるからです。
当店のバッグのクリーニングについて
バッグを長く愛用するためには、メンテナンスが欠かせません。
メンテナンスには3つのメニューがあります。
- クリーニング
- 色補正
- 修理
クリーニング
クリーニングには「丸洗い」と「簡易クリーニング」があります。
丸洗い
文字通りバッグ全体を洗う方法です。
バッグの素材や状態に応じて、水洗いとドライクリーニングを使い分けて、プロの手で丁寧に仕上げます。
全体が水、またはドライ溶剤に浸かるのが一番のメリットです。
- バッグの中にコーヒーをこぼしてしまった
- バッグに汚れがついてしまった
- バッグのシミや臭いが気になる
そんな時にオススメです。
※ 移染の可能性があるため、バッグの素材や色によっては丸洗いできない場合があります。
簡易クリーニング
上記のように丸洗いできないバッグ、特に革バッグで色落ちが激しい場合は、表面のみクリーニングする簡易クリーニングをおこないます。
内側が汚れていなければ、表面を専用のクレンザー等で磨くだけでも十分キレイになります。
色補正
バッグは使っていくうちに、持ち手や角の部分の革の色が剥げてきます。
そこで、剥げた部分の色を、顔料や染料を調合して手作業で修正していきます。
仕上げにワックス処理すれば、見違えるような仕上がりになりますので、また末永くお使いになれるはずです。
部分的な修正なら料金も安いので、とても好評をいただいています。
修理
縫い目のほつれや、壊れたファスナーの修理などを承ります。
修理は当店提携の修理専門店に依頼しています。
このように大切に使うことで、バッグにも深みが出て愛着も湧いてくるのではないでしょうか。
革バッグのクリーニングの工程
ここでは例として、革バッグのクリーニング工程をご紹介します。
革のバッグはこれまで、洗うことができないと言われていましたが、特別な技術や洗剤などの進歩によって、クリーニング・メンテナンスすることが可能になりました。
当店では、ブランドバッグやビジネスバッグ、スーツケースなど、様々な素材のバッグクリーニングや修理に対応しています。
※ 一部特殊な形状、素材を使用しているバッグに関しては、さらに充実した設備のある専門業者に委託する場合がございます。
その際は別途、お見積りや納期などをあらかじめお知らせいたします。
革バッグのクリーニングの手順は以下のようになります。
- 検品
- 洗い
- 柔軟剤
- 乾燥、色補正
- 仕上げ
- チェック
検品
まずは最初に、お預かりしたバッグを検品します。
汚れ具合やシミ、色の禿げた所はないかチェックした上で、洗い方や修正方法を決めていきます。
洗い
今回お預かりしたバッグは革のトートバッグでした。
バッグの中でコーヒーをこぼされたというご依頼で、内張りから外の革部分にも、かなりコーヒーの臭いと色が付いていました。
臭いを取るには水で丸洗いが一番効果がありますが、水に浸けるとほとんどの革製品は色落ちします。
そのため、色止め剤と革専用洗剤を混ぜた溶液に漬け込んだ後、手洗いしています。
ご覧の通り、汚れで水が黒くなっています。
柔軟剤に漬け込む
洗剤をよくすすい後、革専用の柔軟剤に漬け込みます。
水洗いした後は革の脂分も落ちてしまうので、脂分入りの柔軟剤で補給します。
乾燥、色補正
形を整えて数日かけて乾燥します。
乾燥機に入れると縮んでしまうことがあるので、基本的に自然乾燥です。
乾燥が終わったら、色が剥げている部分を染料で少しずつ塗っていきます。
その際、スポンジを使うとムラもなくきれいに塗ることができます。
仕上げ
最後に仕上げです。
まず内張りからアイロンで仕上げていきます。
革の表面はアイロンはかけられないと言われていましたが、実はかけられます。
蒸気(スチーム)をかけると硬化してしまいますが、熱には強いです。
190度以上の高温であて布をして伸ばすと、光沢も出て表面も滑らかになります。
最後に包装して納品です。